新卒3年目の私が1年以上の育児休暇を取得した理由と、この選択をしてよかったこと

About us(ハワイでの育休)

私は新卒で入社した会社の3年目に、24歳にして、1年(2年の可能性もあり)という長期の育児休暇を取得し、ハワイに移住している。(2019年12月現在、育休・移住5ヶ月目)

こんな選択は「普通」ではない。

もちろん私たち夫婦も紆余曲折ありながらも考えた結果、育児休暇を取得しハワイへ移住するという決定に至っている。

ここまでの思考プロセスを振り返ることで、人生100年時代を生きるための「ライフプラン」や今流行りの「男性の育休」について考える1つの材料にもなるのではないかと思い、まとめることにした。

「育児休暇」と「家族計画」と「ハワイ移住」

私が今回取得した「育児休暇」は、「家族計画」「ハワイ移住」と密接な関わりがある。

家族計画 子どもは早くに2人か3人

今回の計画が生まれる発端となったのは、遡ること5年前。

第一子を20歳で授かり、今後のキャリアや家族計画を考えざるを得ない環境にあった。

もちろん、いくら考えても20歳時点で残りの人生の計画を正確に立てるなんてことは不可能だが、いくつか夫婦で共通認識として持ったことがあった。

子どもは2人か3人が良いこと。

30歳くらいまでには子どもを産んでしまうこと。

若くして子どもを産むことで、母子ともに健康な確率は高まるし、親の体力があるうちに子育てができる。私たち親が40歳になるころには子どもは離れていき、キャリアに専念することもできる。

自分たちが教育されているような年齢なのに子どもの教育ができるのか。など、リスクもあげれば多々あるが、デメリットを凌駕するメリットがあると私は思った。

この考え方は、夫婦の共通認識として常に頭の片隅にあり続けていた。

ハワイ移住 妻はハワイ大学にいきたかった

妻の頭の中にはハワイ大学で学びたいという思いがあった。

遡ること4年前。

大学卒業後は共働きという線もあったが、夫婦とも内定をもらっていて働きたい会社は、「高給・ベンチャー志向・成果主義的」だった。

小さな娘がいる中で2人が同時にそのような会社で新社会人として仕事にのめり込むことは家庭崩壊につながる気がしていた。

さて、どうしようか、、、会話の中で妻は、「大学に編入(卒業後別学部を再入学)したい」と言い出した。

日本でハワイに関連する勉強をして、その先はハワイ大学に行けたらいくというプランだった。

学費は今までも奨学金で賄えてきたので大丈夫だとしても、金銭的不安は大きかったがこの選択が妻にとっての「やりたいこと」に近いし、家族にとってもベターだと思い、これでいくことにした。

この時「ハワイ移住(妻の留学)」という撰択肢が私の中にも生まれた。

育児休暇 長期育休でフィジー移住というブログとの出会い

月日が流れ、3年前くらいだろうか。

私は会社員として働いて、妻は学生をして、娘は日中は保育園という生活をしていた。

私の仕事も大変だったが、チームメンバーや上司、会社そのものにも恵まれ、難しく刺激的でありながらも育児と両立できる環境だった。

「妻の大学卒業後はどうしようか」ということは、時がきたら考えようと一旦放置していた。

そんなある日面白い記事に出会った。

「フィジーで一年の海外育休生活」という記事。

育休中ってこんなにお金もらえるのか、、、

物価が安いからこれで成立するんだ、、、むしろお金が貯まるんだ、、、

個人的には衝撃的内容だった。

一年間の育休は子どもを育てながら自分たちも、外の世界に目を向けたり、未知の価値観に触れたり、何かに打ち込んだり、自分を高める期間としたりできる。

そんな考えを根底に持つようになり、私の中の長期育休に対する肯定感が高まった。

「育休でハワイ移住」計画の浮上

いよいよ妻の大学卒業が近くなり、今後を考える時期が訪れた。

妻は英語も勉強してきたので、コミュニティカレッジであれば問題なく入学はできそうだった。
(ここでも紆余曲折あり、大学院ではなくまずはコミュニティカレッジに行くことにした。)

行く場合、コミュニティカレッジは1年、そのあと大学院(マスター)へいくとなると追加で2年、妻はハワイへ行くことになる。

この期間を別居するのは、家族にとって良くないことだと私は思っていたので、

妻は、一緒に行く方法として、第二子を産み、私が育児休暇を取り、みなでハワイ移住する計画案を出してくれた。

それも時間軸とイベントを紙に書いて、複数のパターン付きで。笑

家族計画も満たすことができて、私もとてもワクワクする計画、妻も大学にいきたい、

これはやるしかないのでは、、、

しかし、ハワイは日本と同じくらいの物価で、学費もかかる。

なんとフィジーのブログでは成り立っていた生活は成り立たない、、、

それでもこの計画はメリットが大きすぎるということで、両家の親に頼んだ結果、お金を借りて移住することができた。

妻の親も、妻が大学に進むことは悪く思っていないようで、応援してくれている。

私が今回の選択をしてよかったこと

キャリアにとってもプラスにできる

今後社会で生きていく上で、専門的なスキルを身につけることも大切だが、多様な価値観に触れたり、経験をしたり、考えることで培われる人間力を磨くことも大切だと思う。

前者はいつからでも努力でカバーできるが、後者はなかなかそうはいかない。

もしハワイで一年育休を取り、色々な経験をしてきた人がいたら、魅力的だと思うし、話を聞きたいと思う。

その時のネタとして、こうしてブログを書いて、思考をまとめてアウトプットしている。

価値観が広がる

海外に行ったり、育休をとったりした際にほぼ必ず言われる文章「価値観が広がる」。

これだけ言われるのは、初めての経験というものはそれだけ本当に価値観が広がるからだろう。

私が価値観が広がったと思える場面はいくつもある。

私も、こんな人生もアリなんだ、というケースを多く見てきた。

生涯ハワイでアルバイトをしてサーフィンをしている人も幸せだし、

子どもが成人してから大学に通う親も幸せ、

薬物を断ち、キリスト教信者となり、生きることに幸せを見出している人も幸せだ。

あとは妻の学びたいという思いで、何年も毎日頑張って勉強できることも私の価値観の外だった。

私だけではなく、妻と娘は学校にも行っているので、私以上に様々な価値観に触れていることと思う。

多様性の時代を生きる鍵となる

良い大学、大きな会社に入って、出世して、たくさん稼いで、結婚して子どもが良い大学を出て結婚する「勝ち組」と言われた人生を送りたいという価値観は確かに私にもあった。

もともと私の思考は保守的で、結婚するまではだいたい無難(ほどほどに長期的に一番楽)な選択肢を選んできたし、無難を最良だと思い、その選択肢を選ぶための努力は苦ではなく、続けてこられた。

要領が良く、何事も楽しみながら続けられる性格なため、結婚するまでは苦しい時期もなく、順風満帆だったと思う。

しかし、結婚して実家を出て子どもと接して、生き方を色々と考えるようになってきた。

そして無難ではない選択をしたことで、先ほどの様々な人を見て、価値観は広がっている。

今回のハワイ移住という選択をして4ヶ月がたった今、自分たちの幸せな人生は、自分で選択した結果得られるということもわかってきた。

日々様々な価値観に触れ、子どもと接し、体力的に最後のチャンスだったかもしれないショートボードでのサーフィンにも挑戦できて、心身共にすこぶる健康な生活を送ることができている。

これだけ大きな選択をした経験は自信となって、これから先の人生ではもっと大きな選択もできると思う。

かつての「大学→大手→結婚」が正解だった時代から、各々のライフプランや生きがいを見出す必要のある多様性の時代へのパラダイスシフトが起きていると言われるが、私たちはこのパラダイムシフトに適応できたと思っている。

人生やったもん勝ち

よく言われることとして、こんなものがある。

人間いつ死ぬかわからない。

歳をとるごとに経験により考え方が凝り固まり、日々感じる感動は小さくなる。

お金に余裕ができたころには、体力に余裕がない。

私も妻も大きなリスクの取り、今回の決断をしたことで、今の満足度、幸福度はとても高い。

最近では、興味のあることはできるときに無理してでもやっておくと良いと私は思っている。

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