私は先月1ヶ月は毎日アラモアナボウルズ近辺でサーフィンをし、その前の月はワイキキビーチで毎日サーフィンをした。
ワイキキビーチでロングボードの練習をしていると、前乗りに気をつけていても前乗りしてしまったり、気をつけすぎて全然波に乗れない日もあった。(1ヶ月くらい)
そんなド初心者時代を卒業し、初心者となった私は、
今では、「前乗りのかけひき」をすることはあるものの、
視野の狭さや余裕のなさからくる、無意識の前乗りはなくなった。
とはいえ、前乗りは難しいもので、今でも
「この波は沖のサーファーに譲る必要がなかった!余裕で置いていかれているじゃないかー」
「自分の方がトップから遠いのに波を追いすぎて結局お互いゆずっちゃった」
とか、判断を誤ったと思う時は結構ある。
今では「前乗り」は、○×二択ではなく、0~100点のコミュニケーションだと思っている。
サーフィンと向き合い始めて2ヶ月が経ち理解した
前乗りの難しさについてまとめたい。
リンク掲載予定 サーフィン基本用語集
初心者がサーフィンで「前乗り」しないためにできること
私はこれから書くことに気がつくのに時間がかかったため、こんな痛い目に会ってきた。
- 自分が前乗りしてしまい、他のサーファーと衝突し、怒られてしまったことが2回。
- 衝突が2回ということは、衝突前に私が気づかぬうちに回避してもらっていることが20回くらいあったと考えるべきだろう。そしてあった気がする。
いや、申し訳ない。
なぜ、「前乗りはルール違反」と、知っていても衝突するような悪質な前乗りをしてしまったのか。
その理由は、
余裕がない→視野が狭い
視野が狭くなってしまう、具体的にはこんな感じである。
- パドルで必死
- 後方や左右の他のサーファーを見られない
- 自分のいる場所が把握できておらず、自分のいる場所はおかしいと気づかない
こればかりは仕方なくて、ある程度やるとパドルも必死じゃなくてよくなるし、
後方も左右も自然と見えるようになるとは思う。
でも、ド初心者でも衝突は避けられた知っておけたらよかったと思う反省点もある。
ド初心者でも知っておくだけで前乗りが減る事実
それは、テイクオフ前の余裕がある時に視野を広くもっておくこと。
具体的には、
- サーフスポット全体像を見ておく
- 自分の居場所を客観視する
- 周りのサーファーを見ておく
の3点。
1. サーフスポット全体像を見ておく
始めたてのことは、沖ではなくインサイドから乗る練習をすることはとても効率的だと思う。
だからと言って、1番最初に目に入って来た波が割れているポイントに入ってはいけない。
そこが沖からくるサーファーの通り道かもしれない。
人が少ないかと思ったら、とてもうまい人でいつもその人が独占しているかもしれない。
そういった場所では待機しても乗れないし、乗れないことが続いて突っ込んだところで「前乗り」になる。
一番始めはインストラクターがいる場所なら間違いない。
2. 自分の居場所を客観視する
サーフスポットの中で、大まかな場所を決めたら、自分が乗る予定の波を見ておく。
そして、自分の波待ちしている場所と過去に割れた波の位置関係を確認する。
波の発見が遅いから、パドルが遅いから、と皆が待っている場所の少しインサイドで待っていたりしないか。
そこは一番危ない!
一番パワーのある波の攻撃を食らうし、ライディング直前直後のサーファーの邪魔をする。
インサイドで波に乗るならば、少し距離をとり、沖からのサーファーと重ならない位置にしなくてはいけない。
そして定期的に自分が流されていないかを確認する。
待つ位置、パドルを開始するタイミング、テイクオフする位置を想像イメージしておくだけで、余裕が生まれる。
3. 周りのサーファーを見ておく
波待ち時
沖からいつも波を取っているサーファーはいないか。
その人が波に乗って沖からいなくなったとして、自分は波に乗れそうか。
3人しかいないスポットでもアグレッシブな3人がどんどん波に乗っていたら、初心者の乗れる波はまずこないだろう。
自分がテイクオフの練習をしたいだけなら、あえてすぐに消えてしまう皆が行かない方向にのるのもありだし、スポットを変えるのもありだ。私は同じポイントで待って、同じ方向に乗ろうと挑むべきではないと思う。
そこしかないなら仕方ないが、初心者はそのスポットでベストな波でなくとも、練習ができる。
乗れる本数が多い部分を全体から探そう。
波に乗る直前
これはド初心者時代には厳しいかもしれないが、
絶対に意識したほうが良い。
確認し続けるべきは後方からくる波。
左右の肩越しに交互に後ろを見続けるのが良い。(結構首が痛い)
すると、前後左右の状況が常にアップデートされ続けるので、
- 毎回波に乗れているうまそうな人が沖からパドルをしていれば、自分はパドルをやめて邪魔にならないようにする。
- 沖のサーファーの位置で乗れるのか?と疑問に思ったら自分もパドルを続け、後ろのサーファーが諦めるか見続ける。(念の為に諦める、とやっていると一回も乗れません、、、)
- 予想外に後ろのサーファーが乗ってきたら停止する。
と自分も乗ろうと攻めながら、前乗りはしなくなる。
自分が波のトップに一番近い自信があれば、譲る必要はないが、その判断は初心者には難しく、たとえあっていたとしても相手の前乗りで衝突の可能性はあるので、ここではあまり自分を過信しないほうが良いと私は思う。
特に初心者のロングボードの場合は、波が割れる前にテイクオフするので。
これは上達にも直結するので、もっと早く意識しておけばよかったと今では思っている。
というのも、後ろを見続けると、波のホレ具合を確認して、パドルを早めたり遅めたり、姿勢を倒して重心前にしたり逆にしたり、とテイクオフの調整ができるようになる。
サーフィンを初めて少し経つと、これがないとテイクオフはできないと思えてくる。
(パーリングリスクがあるほどホレているかもしれないし、自分の待つところは平らになっているかもしれない。)
どこから誰が乗ろうとしているかがわかり、サーファー同士目や声でコミュニケーションができるようになる。
そして、ミスコミュニケーションが生じ、結果「前乗り」をしてしまっても、されてしまっても、
謝るなり許すコミュニケーションを実行し、和解することまでが「前乗り」だと思う。
自分で怪しいと思ったら相手の目を見て笑ったり頭を下げたりするだけで、その後のサーフィンも楽しいものとなるだろう。
【ワイキキビーチ】【前乗り】カヌーズ固有の難しさはある
ワイキキビーチのすぐ前には、「カヌーズ」と「クイーンズ」という2つのロングボード向けのサーフスポットがある。
「クイーンズ」は「カヌーズ」に比べて、ローカル色が強く、サーファーのレベルも高い。
「カヌーズ」は、上級者もいるが、初心者が多く、初めてサーフボードをレンタルしてサーフィンを見よう見まねでやっている観光客もいる。そして、人が多い。
すると、このような難しさ、危なさが生じる。
- 人が多いので、セットが入ると1つの波に5人乗ったりすることがある。
- 岸に対してまっすぐ進むだけのサーファーが多い一方で、横に進むサーファーもいる。
- ボードがよく飛んでくる。
- のケースでは、皆が岸に向かってまっすぐにライディングをしている。
なぜこんなことになるのか?
前乗りを知らずただ乗った人もいれば、皆岸に行くだけのサーファーだから乗れると判断した人もいれば、トップから乗り横に行きたかったが前乗りされそうなので諦めたサーファーもいた結果、この現象となる。
カヌーズでは、ある程度このような「前乗り」は許容されている空気があり、
結果皆が楽しめる空気となればそれで良いと思う。
しかし中には、横に乗りたくて沖のベストポジションを長時間待って確保している人もいる。
そして、ようやく乗ろうとした瞬間、すぐ隣で「前乗り」をかまされ衝突、、、
これは1度私が加害者となってしまったケースで、謝り倒しましたがガチギレ→退場でした、、、
先述の視野の広ささえあれば、こういった最悪のガチギレ案件は起こらないかと、、、
あとはどうしようもないけれど、気をつけなくてはいけないのが、
3. ボードがよく飛んでいる 笑
私もゲッティングアウト中に前からボードが飛んできて、頭に直撃、、、
スープで隠れてたので、人がいることもボードが飛んできていることも気づけず、当たった時に気づく。
ロングボードはリーシュも長いし、重いので、当たりやすいし当たった時の威力は凄まじい。
私はその日、1日首が痛かった、、、
頭の上を掠めた感じだったようで、自分の頭が勢いよく後ろに向けられた結果首にきた感じ。
周りにボードを手放している人や初心者っぽい人がいたら気をつけよう。