カアアワでピルボックスとハワイ国旗を発見!トレイルで初の途中リタイア、、、

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先日、カアアワにある「カヘキリリッジ」というトレイルへいきました。

「カアアワ」はWindward(東海岸)にある発音もタイピングも難しい町です。

google map上でカアアワの位置をマッピングしたもの

ワイキキからはバスで2時間ほどの距離です。

先日、この記事でオアフ島にあるピルボックスの位置をマッピングしたところ、この辺りにピルボックスがありそうだと思い検索していると、なんと「ある」という情報を見つけることができました!

しかし、ほとんど検索には全然ヒットせず日本語では0件、英語でも2件、本当にあるのかわからないような情報でした。

そこで今回は見に行こうと思ったわけです。

もうネットの検索だけだと情報不足のため、All Trailsというトレイル専門アプリに登録し、情報収集をしました。無料です。

カアアワピルボックスのあるトレイルは「カヘキリリッジ」トレイルというらしいです。

all trailsのアプリでkahekili trailを調べた画面

難易度「ハード」、片道4.5km、高低差543mだそうです。

一目でマイナーなトレイルの情報も集まるのでアプリに登録してよかったです。

初のカアアワ上陸

カアアワはノースショアへ行く時に60番のバスでいつも通りすぎている道にあります。

バスを降りると、すぐ隣は海です。

カメハメハハイウェイの景色
海がすぐ横にある

眺めがよい道ですが、すぐ隣を車が通るので歩くのが怖いです。

Ahupua’aの看板もありました。

ahupua'aの看板

Ahupua’aは、かつてハワイの領土の境界を示すために作られた建造物です。

ハワイ語でアフは「積み重ねる」、プアアは「ブタ」を意味し、石積みの上に豚の像が置いたもののがアフプアアです。

今でもオアフ島のいたるところで、地区の境界ではこのようなアフプアアの看板をみられます。

さて、バスを降りて住宅地へ入るとすぐ前は絶壁です。

娘は海岸線で流木を拾い、喜んで走っています。

カアアワの住宅地を走る娘

カッコ良い木の杖形の流木です。

カヘキリリッジトレイルの入り口はわかりづらい

今回私たちは、しばらくトレイルの入り口がわからずさまよっていました。

私が間違えた道はこの地図の青い道で、正しい道は赤い道でした。

google mapでトレイルの入り口をマッピングしたもの

青い道の先は民家でトレイルの入り口らしきはありませんでした。

一箇所怪しい部分があり、山に入ってみましたが、獣道すらなくとても歩ける感じではなかったのですぐに引き返しました。

迷子になりながら、うろうろしていると、急に豪雨がやってきました、、、

雨が降っている

スマホで撮影して雨粒がうつるほどです。

民家の車庫?にお邪魔して雨宿りさせてもらいました。

娘がいることが救いですが、1人でいるところを見つかったら侵入者として通報されそうです、、、

バスに乗っている時にも何度か雨が降ってきたので今日は降ったりやんだりの天気のようです。

入り口は見つからないので、もしかしてアプリの入り口がずれているのかもしれないと思い、結構な距離を戻って隣の道へ行くと、入り口がありました!

トレイルの入り口

左の道の方が入り口っぽいですけど、右の小道です。わかりづらいです、、、

近づくと、トレイルロードが見えました!

トレイルの入り口

トレイルスタート!ひたすら急斜面

入り口から数分は傾斜のない歩きやすい道ですが、すぐに手も使う必要があるような勾配の道や、補助のロープが設置されている急斜面が登場します。

トレイルをする娘

雨が降ったため、足場が滑ります。

ぬかるんだ足場

ひたすら急斜面なので、ゆっくりと娘のペースに合わせて登っていきました。

あまりに急なので登り始めて15分でこの高さ、この景色です。

左右の山の間から町と海が見える

スタートから20分ほど歩くと、小さな岬にハワイ国旗が立っているのが見えます。

山の頂上にハワイの国旗が刺さっている

発見!カアアワピルボックス

旗が見えてすぐに、ピルボックスがありました!

カアアワピルボックス

ピルボックスの上にはうっすらと土が被さり、その上には植物が生えてしまっています。

中は落書きがあって窓もあります。右の窓をみるとわかるように、窓をしめることができます。

カアアワピルボックスの中

ハワイ国旗の元へ!

ピルボックスの直前に、先ほどのハワイ国旗のある山へと続く道が分岐しています。

カアアワの海の眺め

せっかくなので寄り道してみました。

ハワイ国旗のある山

風が恐ろしいほど強く、油断すると倒れそうです。

子供の身長だと風の力をそこまで受けないようなので、私も膝を曲げて重心を下げて歩きました。

ハワイ国旗のある山を登る娘

最後にちょっと怖い岩場を登ります。

そして旗に到着!

風が強いので、旗はずっと良い感じになびいています。

ハワイ国旗と娘
強風で側がなびいている

ここからの眺めも素晴らしいのですが、旗の場所が一番風が強く、声も聞こえないほどです。

娘は怖がってしまっているので、写真をとって早々にピルボックスへ戻りました。

カアアワピルボックストレイルのゴール!

ピルボックスから5分ほど上へ登ると、見晴らしの良い頂上その1へ到着します!

ここで休憩をしました。娘は今回も見晴らしのよいところでトレイルバーを食べられて、幸せそうです。

カアアワの町と海の眺め

ここで眺めが良いのでゴール!という感じですが、「カヘキリリッジ」トレイルはここからが本番です。

ここまで登って引き返すと片道25分、難易度「初中級」くらいのピルボックストレイルだと思います。

ここから先は今までよりもはるかにしんどくなるので、ここで引き返すトレイルを「カアアワピルボックストレイル」としておすすめしたいと思います。

山頂のハワイ国旗、カアアワピルボックス、カアアワの海の眺め、尾根の写真

この4つ全てはここまで登れば満喫することができるからです!

ここまでだったら、かなりお買い得なトレイルだと思います。

カヘキリリッジへ

ここからはいよいよ尾根を歩いていく「リッジトレイル」となります。

リッジを歩き出す娘

目指すはあの山の頂上なので、コースが見えています。

リッジから海を眺める娘
背景にはこれから登る大きな山がそびえている

次に目指すはすぐそこに見える岬です。

山の手前にある岬へ向かって歩く娘

遠くから見るとすぐに到着できそうな気がしなくもないですが、実際登るとなかなか到着しませんし、斜面が急です。

山と太陽

最初の岬に到着しました。

先ほどより少し高度が上がりましたね。

海とカアアワの眺め

リッジでは決して落下を許されないポイントが何箇所もあります。

今回はだいたい左右に植物が茂っていて落下はしなそうですが、時々こんな感じの怖いところもありました。

落ちたら死にそうな絶壁

ハワイでよく13メートルだったり23メートルだったり観光客の滑落事故というのが報道されています。そうならないようにみなさん気をつけましょう。

ここは50m以上ありそうです、、、

カヘキリリッジのゴールまであと山1つです。

ゴールまでの尾根道が見える

最後の斜面がやばそうですね、、、

ここで、なんと雨雲がやってきました。

先ほどまでの明るい景色が一瞬にして、この暗さ、、、

やばい、、、雨がくる、、、と思った数秒後には豪雨ーー!

私たちは雨雲の中を歩き続きました。

ずっと尾根をあるくのではなく、後半は山の中の岩の絶壁をロープを掴みながら登る感じです。

暗い中雨に打たれてドロドロなので娘の気分も落ち込んできてしまいました。

雨は10分くらいでやみましたが、、、

ビショビショです。泣

ビショビショドロドロの娘

雨雲レーダーをみてみると、同じような時間間隔で何回も雨はやってきそうです。

後少しに見えるので、次の雨がくる前に登ってしまおうと考え、少し歩くと再び尾根に戻ってきました。

カアアワの町と歩いてきたリッジが見渡せる

さっきまでの雨が嘘のように晴れています、、、!

歩いてきた尾根やハワイ国旗がだいぶ小さくなるほどの高さまできました!

上をみると、頂上はあと少しなんですが、また雲が接近してきています、、、

頂上がすぐそこに見える

残念!初めての引き返しの判断

頂上はあと少しですが、ここで娘は「寒い、もう帰りたい」とのことでした。

あと少しの道は今までよりさらに急な岩場で、もう一度雨に振られたらかなり厳しいと思い、ここで引き返す判断をしました。

今回の最高到達点での記念撮影がこちらです。

最高到達点からの眺め

良い景色なんですが、雨雲がきてますね、、、

この写真の5分後にはまた5分くらいの豪雨がやってきました。

降りる判断をしてよかったです。

雨雲の中
視界が真っ白になりカアアワの町が見えない

下りは今までに経験のない過酷さでした。

とにかく滑りますし、落差がすごいです。

最悪抱っこして下山すれば良いやと思っていましたが、それは無理でした。

私が先行して、娘を抱き上げて下ろす。

そして、娘の足場を確保して娘は固まらせておいてまた抱っこして下ろす、という作業を一歩一歩繰り返していきました。

そしてなんと私のシューズがカパカパに、、、

底の取れた靴

ランニングシューズでは耐えられなかったみたいです。

日本にあるトレイルシューズ持って来ればよかった、、、

なんとか先ほどのカアアワピルボックストレイルのゴール地点まで戻ってくると、娘の寒さがしんどそうだったので、一時休憩をしました。

パーカーとバスタオルで暖をとる娘

下山にかかった時間はなんと1時間45分、登りは1時間半くらいだったので、下りの方が時間がかかりました。

いつもは下りは登りの半分程度の時間なんですけどね。

そして、

無事トレイル入り口までもどってこられました。

長いロープでつながるブランコ

トレイル入り口前に長いブランコがありました。

登頂できなかったのは残念ですが、生きて帰ってこれてよかったです。

トレイル入り口においておいた流木をひろってバス停まで戻ってきました。

バスを待つ娘
ドロドロで杖を持つ姿は子供ではない、、、

もうこの歳にして悟りを開いたような見た目になってしまいました、、、

あまりにズボンが濡れているので、バスではタオルをしいて座るように言われました。笑

帰宅

無事、バスにも座れて、家に帰ってくることができました。

私は満身創痍なので、2人分の服と靴は妻に全て洗ってもらいました。

ありがとう!

沐浴槽に詰め込まれたドロドロの服たちと茶色い水

ちなみに、木の杖は持って帰ってきました。笑

持ち帰った木の杖

こんなに過酷でも楽しかったと言ってくれる娘はすごいです。笑

私のシューズと大きな水筒が届くまで、しばらくはハードトレイルはおやすみです。

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